風通しがよい、支援員同士のチームワークがよい、支援員が価値観を押し付けてこないなど、事業所や支援員の良さを見極める上では、いくつかのポイントがあると思います。
若干、私的な意見も含んでますが、ご家族の参考になるようにまとめておきたいと思います。
いい福祉事業所の見極め方
福祉事業所は、ひと昔前は社会福祉法人などの非営利団体しか事業ができなかったですが、近年は株式会社等の営利企業の参入も可能となり、就労系福祉サービスや放課後デイサービス、グループホームなどは株式会社による運営が多くなっています。
いい事業所の見極め方はなかなか難しいところですが、見学等が可能なら、以下を「見るポイント」にするのが良いかと思います。
・整理整頓がされている
・雰囲気が明るい
・清潔感がある
・情報共有がされている
・支援員同士のチームワークを感じる
上記は当たり前のことのように思えますが、事業所運営やスタッフ間のやりとりのちょっとしたことで良くも悪くもなるため、見極めるためには大事な視点となります。
信頼できる支援員とは
福祉の仕事は、「人が支援してくる」ということもあって、どんな支援員がいるかは何よりも大切です。
時には、支援員と長い付き合いになる場合もあるため、「信頼できそうか?」はとても重要です。
・穏やかで明るい人柄
・一定の経験値がある
・知識や専門性がある
・こちらの相談を丁寧に傾聴してくれる
・支援員の価値観を押し付けてこない
支援員は専門家ですが、ご本人やご家族はいわゆる素人で専門家ではないため、知らないこともたくさんあります。
でも、専門家が上で素人は下といった構図ではなく接してくれる支援員が私は理想と感じます。
価値観を押し付けない、丁寧に聞いてくれる、寄り添ってくれる、知識は経験はきちんと有していることが、信頼に値すると感じます。
そんな視点で支援員チェックをしてはどうでしょうか。
見学や実習などで確かめる
福祉事業所を利用する前に、見学や実習は利用前チェックとしては有効な方法です。
上記の「いい事業所」「信頼できる支援員」は、見学や対面でリアルな情報が得られますし、見学や実習などの本人が経験する機関で確かめられることも多くあります。
特にオススメは、「実習」です。2〜3日、時には一週間ほどの実習期間では支援員の人とやりとりすることも増えるため、その分、見極められるための情報もたくさん得られることとなります。
・事業所の方針やプログラム内容
・支援員の接し方や話し方
・所内の雰囲気
・利用者と関わる支援員の様子
・責任者やリーダーなどの人柄や価値観
支援員に限らず、運営方針やプログラム内容が本人に適しているかは大事な視点ですし、雰囲気なども実習期間が数日あれば確認もしやすくなります。
また、「責任者」の存在も見極めるための重要な視点です。可能なら、挨拶してコミュニケーションを取ってみることをオススメしたいですし、どんな人柄でどんな価値観を持っているかは、子どもを預けるための決め手にもなるように思います。
信頼関係を作るためには時間も必要
最後に、事業所や支援員との「信頼関係」の作り方についてです。
関係性はお互いを知ることから始まるため、時間とともに関係性は作られていくことと思います。
仮に、第一印象が悪かったとしても、
「何度か利用することで良い面も見えてきた」
「支援員はいろんな人がいるが、責任者はとても信頼できそう」
「整理整頓がきちんとされていて、物も人も大事にしてくれそう」
「作業マニュアルや予定表など、利用者ごとに個別作成されていたのが印象的だった」
など、事業所や支援員との接点を増やすことで見える視点も多面的になってくるかと思います。
関係性を作るには、「時間も必要」という支援も忘れないようにしたいところです。
まとめ
- 事業所見学では、「整理整頓」「明るさ」を確認
- 支援員同士のチームワークや情報共有も見極めポイント
- 支援員の人柄や傾聴の姿勢は信頼関係を作りやすい
- 支援員が価値観を押し付けてこないかも大切な視点
- 責任者やリーダーの人柄についても見極めを
コメント