子育てでよく聞く『過保護』と『過干渉』の違いについて(日々のつぶやき)

子育て

自閉症のある人たちを中心に長く臨床をされ、アメリカノースカロライナ州のTEACCHプログラムの考え方と方法論、そして専門家との繋がりを日本に持って帰ってこられた、故 佐々木正美先生の著書「子どもへのまなざし」には、「過保護」と「過干渉」について以下のように書かれています。

【過保護についての誤解】
過保護とはどういうことかといいますと、理屈っぽくいえば、子どもが望んだことを望んだとおりやってあげて、やりすぎるということです。(中略)けれども、子どもが望んでいることを、やりすぎるほどやってやれるということは、それはたいへんなことで、めったにできることではないと思います。(中略)たいていは、子どもの希望や要求を拒否したり、無視しているととが多いと思います。

【過干渉について】
過干渉というのはどういうことかというと、子どもが望んでもいないことを、やらせすぎるということです。これは子どもをだめにすると思います、自立心をなくします、自主性をなくします。

 

過保護も、過干渉も、言葉だけのイメージではどちらかというとネガティブな感じがします。
親が子どものことを気にしすぎているというか、子どもに余計なことをしてしまう親のイメージが一般的な認識でしょうか。

でも、先生の本を見ると、「過保護なくらいがちょうどいい」と書いてあります。
「子どもが望んだことを望んだとおりにやってあげること」で、ちょっとぐらいやりすぎてしまっても大丈夫なんだと思います。

ただ、過干渉のように子どもをコントロールすることに力点を置き、子どもの考えや行動に細かく口を出したり、指示したりすること、例えば友達の誰と遊ぶかとか、何の習い事をするとかどこに進学するとかなど、親が全てを決めてしまってコントロールしていてはよくないということです。

 

親として、我が子を思う気持ちは大切です。
ただ、子どもも子どもなりの考えやすく気持ちがあり、「自分なりに考える力」はこれからの成長にはとても重要です。

子どもの望むことは望んだとおりに親としてサポートする
でも、親が何でもかんでも代わりにやってあげない
過保護でありながらも、子どもの自立心と自主性が成長することを大切にする

「過保護でもいいんだ!」って思えるだけでも、親としては何だか安心します。
以上、短文雑記でした。

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